平成30年普及指導員資格試験審査課題 問8
問8
我が国の農林水産物・食品の輸出に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。
ア 我が国の農林水産物・食品の輸出額は、平成26年を最高として以降、横ばいで推移している。
イ 平成29年における農林水産物・食品の輸出額を国・地域別に見ると、米国への輸出額が最も多く、輸出額全体の5割近くを占めている。
ウ 政府は、平成31年における農林水産物・食品の輸出額の目標を1兆円としている。この実現に向け「農林水産業の輸出力強化戦略」と「農林水産物輸出インフラ整備プログラム」に基づき、政府と民間が一丸となって取り組むこととしている。
エ 食品中の残留農薬については、我が国の基準は世界的にも厳しいものであるため、我が国の基準を満たしていれば、いずれの国・地域へも輸出が可能である。
オ 海外に飲食店と日本産食材の輸出拠点として活用しつつ、日本食・食文化の魅力を効果的に発信することが重要である。しかし、海外における日本食レストランの数は平成25年以降横ばいである。
正解 ウ
解説
農水省HP「農林水産物・食品の輸出に関する統計情報」より出題
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_info/zisseki.html
年 輸出額(億円)
2014 6,117
2015 7,451
2016 7,502
2017 8,071
2018 9,068
2019 9,121
毎年増加しているのでアは誤り。
国、地域別輸出額は、
1位 香港 1,877億円(23.3%)
2位 米国 1,115億円(13.8%)
3位 中国 1,007億円(12.5%)
4位 台湾 838億円(10.4%)
5位 韓国 597億円(7.4%)
なので、イは誤り。
農薬成分の残留基準値は、
当然輸出先国・地域と日本とで異なることから、
日本の基準値を満たしていても輸出先国・地域の基準値を満たせずに輸出できない場合があります。
よってエも誤り。
農水省資料「海外における日本食レストランの数」より
(https://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/service/attach/pdf/171107-1.pdf)
2013年 約5.5万店
2015年 約8.9万店
2017年 約11.8万店
と、増加傾向にあるのでオ誤り。