平成30年普及指導員資格試験審査課題 問26
問26
女性の活躍推進に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。
ア 平成29年の基幹的農業従事者における女性の割合は約7割を占め、前年とほぼ同程度であるものの、実数は減少しており約100万人となった。
イ 平成29年の組織経営体における常雇いの女性は、前年よりも増加している。営農類型別では施設野菜部門や花き・花木部門で常雇いの女性の割合が高くなっている。
ウ 平成28年4月に施行された改正「農業委員会法」では、農地利用最適化推進委員の任命に際し、女性の優先枠が設けられた。
エ 家族経営協定締結農家数は、平成28年度末時点で7万戸となり、男女共同参画基本計画における2020年度の目標締結と個数を達成した。
オ 農業女子プロジェクトのメンバーは発足時より減少しており、平成29年はイベントの規模の縮小や開催回数の減少が見られた。
正解 イ
解説
アについて。
平成29年の基幹的農業従事者は150.7万人。
うち女性は61.9万人。
よって、割合は約4割でであったため、不正解。
農水省HP「農業労働力に関する統計」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html
ウについて。
農業委員がそれまでの選挙制から、市町村長の任命制に改められました。
その任命要件の中で、
年齢、性別等に著しい偏りが生じないように配慮する
(青年・女性の積極的な登用に努めること)となっていますが、
記述のような「農地利用最適化推進委員の任命に際し、女性の優先枠が設けられた。」
ということはありません。よって、誤り。
エについて。
平成28年末の時点で、家族経営協定農家数は56,397戸であり、
2020年度目標の7万戸は達成していません。
オについて。
「農業女子プロジェクト」は発足当初の37人から、
2年半で10倍以上に増加し、平成28(2016)年3月現在、419人がプロジェクトに参加しています。
よって、発足時より減少という記述は不適当です。