令和元年普及指導員資格試験 問4
問4
環境政策の推進に関する次の記述のうち、最も不適切なものを選びなさい。
ア 平成30年12月に、ポーランドで国連気候変動枠組条約第24回締約国会議( COP 24)が開催され、平成28年に発行したパリ協定を運用するための実施指針が、全ての国を対象とした共通のルールとして合意された。
イ 我が国では、社会経済活動等による温室効果ガスの排出の抑制等を促進するための措置を講ずること等により、地球温暖化対策の推進を図ることを目的とした「地球温暖化対策推進法」が平成10年に施行された。
ウ 我が国では、高温耐性品種の開発等の適応策の取組を推進するための「気候変動適応法」が平成30年に施行され、国、地方公共団体、事業者、国民が担うべき役割が明確化された。
エ 高温耐性品種等の開発には、多様な生物の遺伝資源が欠かせないものとなっているが、遺伝資源の多様性が地球規模で失われつつある。このため、政府は民間企業等への遺伝資源の提供を厳しく規制している。
オ 生分解プラスチックは、微生物の働きにより最終的には水と二酸化炭素に分解されることから、使用済みプラスチックの排出抑制につながる。我が国の農業生産の現場においては、マルチフィルムでの利用が進んでいる。
正解 エ
解説
遺伝資源については、食料安全保障等の観点から、特に重要な植物遺伝資源を、育種や研究目的とした取得を容易にするための国際条約に加入しています。
よって厳しく規制という表現は誤りになります。