令和元年普及指導員資格試験 問15
問15
我が国の農業生産基盤に関する次の記述のうち、最も不適切なものを選びなさい。
ア 担い手が多く農地を受けられない理由として、分散した農地であることや、未整備の農地であることが上位に挙げられている。
イ 都道府県が事業主体となって農地整備を行う場合、農地バンクが借り入れている農地については、農業者の同意と農業者による一定割合での費用負担が必要となる。
ウ 農業水利施設については、機能診断に基づき機能保全計画を策定し、既存のストックの有効活用を図りつつ、劣化の状況に応じて適切な対策を実施するストックマネジメントの考え方による保全管理が進められている。
エ 「防災重点ため池」とは、下流に家屋や公共施設等が存在し、決壊した場合に影響を与える恐れがあるため池のことで、都道府県が選定する。
オ 農業農村整備事業では、 ICT やドローン等を活用した情報化施工の導入が進めており、こうした技術は、熟練技術者の不足を補お、施工現場の生産性の向上につながるものである。
正解 イ
解説
農林水産省「農地の整備」
https://www.maff.go.jp/j/nousin/keiiku/noutiseibi/
農地中間管理機構関連農地整備事業
担い手への農地の集積・集約化を加速化するため、
農地中間管理機構が借り入れている農地について、
農業者の申請・同意・費用負担によらず、
都道府県が実施する基盤整備を推進します。
よって、「農業者の同意と農業者による一定割合での費用負担が必要」とすある、
イの設問は不適当です。