体内時計
新年度の誓いも虚しく。
すっかりとブログの更新ペースも落ち着いてきた。
どうやら、この辺りがマイペースのようだ。
オールスターの記事でも書こうとしたら、
いつの間にやら後半戦が始まっていた。
何度も飽きずに言うが、近頃は時が過ぎるのが早い。
どうしてこうも、時が過ぎるのを早く感じるのか。
「大人になると新鮮な体験が減るからだ」という説がある。
すなわち、小さい頃は身の回りのもの全てが新鮮で刺激的であるため、
記憶が鮮明に残り、時が経つのが遅く感じるというものだ。
それを聞いた時、凡人である私はなるほどなぁと思ったものである。
しかし最近読んだ、「動的平衡」(著福岡伸一)の中に興味深い記述があった。
人は老化するにつれ、新陳代謝の速度が下がる。
新陳代謝の速度=体内時計であることから、
人は歳を取った方が、時間の経ち方は遅く感じる。
体内時計の速度が遅くなり、外界の時間の流れに追いついていけないため、
歳を取ると時間の経過が早く感じる、ということらしい。
どちらが正しいと言うよりは、両方が組み合わさって、ものすごい速度で時の経過を感じるのであろう。
追いきれない時の速さの中で、過ぎた時を惜しむのではなく、
流れてくる時間の中の、大事なものを見逃さないようにしたい。
凡人である私は、それくらいの低い目標を立てておこうと思う。