積み上げてきたものは、たったのこれだけか
久々に仕事でミスをした。
6万円の損害がでた。
ひたすら落ち込んだ。
空模様と同じく、一日曇っていた。
帰り道、雨に打たれながらふと気付く。
たった6万円。
部署の予算を考えれば、「たった」という金額ではないが。
金額の大小だけが、仕事の重要さではないが。
それでも、
もっと大きな金を動かす仕事がしたい。
もっと重要な仕事を任される、人間になりたい。
これまでの社会人生活で積み上げてきた自信は、
6万円で崩れるほど温いものだったのだろうか。
そんな思いが暗雲のように立ち込めて、
今も消えてくれない。